集客アップにつながる?居酒屋の内装工事の重要性とは
居酒屋を開業する際、どのような内装にするのかイメージがまとまらない方がおられます。しかしコンセプトを先に決定することは重要です。そのコンセプトを実現したお店をつくるためには、内装工事が必要だからです。内装工事でイメージどおりの居酒屋を作るために必要な点や注意点などをまとめました。
居酒屋の内装工事と集客との関係性
居酒屋の内装は集客のための重要な要素を持っています。外観に惹かれて入店しても、内装に違和感があればそのときは食事をしてくれても、次回の来店は見込めません。居酒屋の内装で重要な点は、以下のとおりです。
内装工事で重要な点
・ ターゲット層や、お店のコンセプトが明確
・ 顧客にとって居心地がよく、レイアウトも変更可能
・ 顧客と従業員の動線が明確
詳しく説明いたします。
ターゲット層や、お店のコンセプトが明確
居酒屋といっても高級居酒屋なのか、洋風なのか、大衆居酒屋なのかでターゲット層は異なります。この辺りをあいまいにすると、誰にも刺さらないお店となってしまいます。狙いの客層を定めることで、コンセプトも明確に決まります。顧客もコンセプトが明確な居酒屋であれば、安心して入店することが可能です。
顧客にとって居心地がよく、レイアウトも変更可能
顧客が居心地がよいと思える居酒屋であればリピーターの獲得も難しくないです。居心地がよい空間は、お店のコンセプトによって違うため、顧客が過ごしやすいと思える空間づくりを目指していく必要があります。また、居酒屋は予約での来店も多いです。一人用の座席や、大人数用、貸し切りなど自由にレイアウトが変更できると多くの顧客に対応が可能です。
顧客と従業員の動線が明確
居酒屋の顧客は食事後酔っている方もおられます。トイレへ行く際、お会計の際にスムーズに目的の場所までたどり着けることも居酒屋の内装に大切な要素です。従業員の動線も気にかける必要があります。配膳、会計などへの動線がわかりやすいことで、顧客も従業員も満足するお店作りが可能だからです。
居酒屋の内装工事の種類について
集客につなげるための内装工事には、以下の種類がございます。
内装工事の種類
軽鉄工事(鋼製下地組立)
ボード工事
クロス工事
塗装工事
左官工事
電位・ガス・水道工事
床仕上げ工事
木製建具工事
ひとつずつ説明いたします。
軽鉄工事(鋼製下地組立)
軽鉄工事は薄い鉄製の材料を用いて天井や床の下地材を組み立てる工事です。間仕切り壁を作るのもこの工程です。飲食店で必須の防火基準を満たすためにも、軽鉄工事は現在の建築では主流の工事となっています。
ボード工事
ボード工事とは、先の軽鉄工事によって作られた天井や壁部分の下地材に、石こうボードを貼り付け、下地を作っていく工事です。
クロス工事
クロス工事とは
クロス工事とは、壁や天井に壁紙を貼っていく工事です。店内の雰囲気をがらりと変えることが見込まれます。
塗装工事
建築物の下地素材の木部や鉄の部分に塗料を塗りつける工事です。表面を保護したり、劣化やほこりなどの汚れがついたりすることを防ぎます。
左官工事
左官工事とはモルタルや壁土、漆喰などを小手で塗り付け、下地造りや仕上げを行う工事です。建築物の壁や床など、目につく部分を仕上げる工程を指します。
電位・ガス・水道工事
居抜き物件では必要ないことがありますが、スケルトン物件では必須の工事です。
床仕上げ工事
床仕上げ工事とは内装仕上げ工事にあたり、フローリングやクッションフロア、タイルなどの床仕上げ材を床に貼る工事です。この工事で、防水など機能性と見た目を両立させることが可能です。
木製建具工事
木製建具工事とは、建築物に木製の建具を取り付ける工事です。建具とは建築物の開口部に用いられる開閉機能を持つ仕切りのことで、ドアや引き戸を指します。イメージに合った建具を使用することもでき、仕上げの工程となっています。
居酒屋の内装工事デザイン例
居酒屋の内装工事デザイン例をいくつか紹介いたします。
居酒屋種類ごとの内装工事デザイン例
モダンな居酒屋
レトロな居酒屋
和風居酒屋
洋風居酒屋
モダンな居酒屋
内装にタイルやレンガなどを利用することで、無機質ですが落ち着いた雰囲気を出せます。インテリアなどは最小限ですが、若い顧客のデートにも利用されます。メニューもイタリアンなどの洋風料理や、それをアレンジした洗練された料理が出てくるという期待感が持たれます。
レトロな居酒屋
昭和の頃のレトロな雰囲気を出すために、レコードジャケットを飾ったり、赤提灯を飾ったりしています。畳やちゃぶ台など、昭和をイメージするインテリアがおすすめです。メニューも昔懐かしい揚げパンやお酒、駄菓子を使ったメニューが期待されます。
和風居酒屋
和風居酒屋ではエントランスに竹や石を使用し、内装も障子やのれんを使用いたします。個室のお部屋を作るのもおすすめです。メニューは和懐石などの日本料理、日本酒などを提供いたします。落ち着いた雰囲気でゆったり過ごしたいという顧客がきてくれます。
洋風居酒屋
英国のパブをイメージした洋風居酒屋は、温かみのある照明とやや照度を落とした内装が好まれます。静かで落ち着いた雰囲気よりも、ワイワイとにぎやかな雰囲気を目指すのもよいです。海外製の雑貨屋インテリアを中心に設置することで海外にいるような雰囲気を作り出せます。メニューはやはり、コンセプトとした国の料理を出すことが求められます。
居酒屋の内装工事の進め方
内装工事の進め方は以下のとおりです。
工事の進め方
物件選定
業者選定
契約・着工
物件選定
立地は居酒屋開業に大切な要素であるため、妥協せず選ぶ必要がございます。
業者選定
内装業者に実際の物件の情報と、開業する居酒屋のイメージやコンセプトをしっかり伝えます。そして上がってきた提案と予算を検討し、業者を決定いたします。
契約・着工
提案に納得したら契約です。その後、着工ですが、工事期間中もときどきは現場に足を運び、進捗状況を確認するとよいです。小さな問題や、変更点なら工事が完了する前なら直すことも可能だからです。
居酒屋の内装工事をする前に見積もりをとろう
内装工事の前にお見積りを複数の会社に依頼します。お見積書の金額や、できあがりのイメージだけではなく、業者のサイトから過去の事例を確認するのもよいです。保障やアフターサービスに関しても、このとき確認いたします。
居酒屋の内装工事をするときに注意すべきこと
居酒屋の内装工事で注意すべき点はいくつかございます。
注意すべき点
坪単価で費用が変わる
予算を決めておく
インテリアや厨房設備は高額
ローンが組めない
工期に余裕を持つ
坪単価で費用が変わる
内装工事は坪単価で費用が決定されます。広ければ広いほど、坪単価が高いほど総費用がかかります。
予算を決めておく
内装にこだわることは大切ですが、予算を決めておかないと青天井になってしまいます。予算の中で納得する物件、内装、デザインを選ぶことが必要です。
インテリアや厨房設備は高額
雰囲気を出すためのインテリアや、厨房設備は高額です。最近はインターネットで安いものが出ていたり、中古品でも質のよいものが売られていたりしています。イメージを大事にしつつ、そういったものも利用いたします。
ローンが組めない
内装工事は基本的には現金払いです。内装工事のための資金作りは早めに行います。
工期に余裕を持つ
工期が遅れるとその分居酒屋のオープンが遅れます。その期間は無収入です。工期の遅れは売り上げに直結するため、余裕を持った工期を設定しましょう。
まとめ
居酒屋の内装工事の重要性について紹介いたしました。居酒屋の内装は集客に密接にかかわります。一方、あれもこれもとイメージを膨らませすぎると予算を大幅に超えてしまいます。予算はしっかりと決め、コンセプトを内装業者にしっかりと伝えることが必要です。その際は1社だけでなく数社にお見積りを依頼することで、予算内でコンセプトを実現したお店作りをすすめていきましょう。